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シェアリングエコノミー

シェアリングエコノミーとは??

 

最近では、日本でも「シェアリングエコノミー」という

言葉を耳にすることが増えてきています。

 

なかには「シェアリングエコノミーサービス」を

すでに使用したことがあるという人も

いると思います。

 

ですが「シェアリングエコノミー」とは?

を正確に説明できる人は

なかなか居ないのではないでしょうか?

 

まず「シェアリングエコノミー」の

基礎知識を確認しましょう!

 

 

◆ シェアリングエコノミーの概要 ◆

 

「シェアリングエコノミー」とは

一般の消費者が【物・場所・スキル】

等を必要な人に提供したり

共有したりする新しい経済の動きのことを指します。

(上記に形態するサービスも含む)

 

一般のドライバーがスマートフォンのアプリで

マッチングした乗客を自家用車に乗せて

運ぶ『ライドシェア』

一般の人が所有している物件の空き部屋を

アプリやWEBサイトを通して旅行客に

貸し出す民泊は

「シェアリングエコノミー」

の代表例です。

 

今までのビジネスモデルは

企業が消費者を対象に

【モノ・サービス】を

販売するBtoCや企業から企業に

【モノ・サービス】を

提供するBtoBが中心でした。

 

「シェアリングエコノミーサービス」には

そこに当てはまらない

消費者どうしで取引をする

CtoCのビジネスが多いという特徴があります。

 

そうしたCtoCのサービスでは

企業は消費者に直接商品やサービスを提供することなく

あくまで消費者同士をつなぐ

アプリやWEBサイトの

プラットフォームを提供するだけです。

なかには企業が所有する

【モノ・資産】をほかの企業や

個人が必要とするときだけ貸し出す

BtoC・Btoの

シェアリングエコノミーサービスも

存在します。

 

シェアリングエコノミーとよく似たビジネスモデルに

《サブスクリプションサービス》が

あります。サブスクリプションサービスは

消費者が企業に定期的に定額の利用料金を払うことで

【モノ・サービス】を利用・体験できる

ビジネスモデルのことを言います。

 

両者は、消費者がモノを所有しないという点では

似ていますが「シェアリングエコノミー」は

使いたい時、必要なときだけ利用しその都度料金を

支払うもので、一方のサブスクリプションは

継続的な利用を前提としているという違いがあります。

シェアリングエコノミーサービスの5分野

 

シェアリングエコノミーサービスにはさまざまな

種類があります。

主なジャンルは次の5つにわかれています。

 

 

≪1. 空間をシェアするサービス≫

民泊、ホームシェア、駐車場シェアリングなど

≪2. 移動手段をシェアするサービス≫

カーシェアリング、ライドシェアリング、シェアリングサイクルなど
≪3. モノをシェアするサービス≫

フリマアプリ、レンタルサービスなど
≪4. スキルをシェアするサービス≫

家事代行、子育てシェア、クラウドソーシングなど
≪5. お金をシェアするサービス≫

クラウドファンディング

 

最近では「シェアリングエコノミー」は

日本にも浸透しつつあり

シェアリングサービスに参入する

企業もたくさん増え続けています。

5つのジャンルのうち

特に増加しているのが

≪4.スキルをシェアするサービス≫です。

 

消費者が【モノ・空間・移動手段】を提供するには

不動産や自家用車を所有していなければなりませんが

一方のスキルは所有する必要がないため

参加への障壁が比較的低いと言えます。

 

そのため企業側は

『プラットフォーマー』として参入しやすいと

いう側面があるからです。

CtoCサービスの場合、スキルの提供者が

多ければ多いほど利用者が増え

サービスが一般に普及することが
期待できます!!

 

◇ シェアリングエコノミー普及の経緯 ◇

 

シェアリングエコノミーは

平成12年(2000年)の後半に、

アメリカ西海岸のシリコンバレーで開始されました。

 

空き部屋の持ち主と宿泊したい人を

つなぐ民泊仲介サービス

として平成20年(2008年)にサービスを開始した

「Airbnb(エアビーアンドビー)」

 

移動したい利用者と自家用車のドライバーを

マッチングさせる配車サービスとして平成22年(2010年)に

サービスを開始した

「Uber(ウーバー)」

が、その代表です。

 

その後、同種のサービスは

欧米各国やアジアの新興国でも急速に発展

普及しました。

日本でも平成24年(2012年)ごろから

参入する企業が増え、現在市場規模が拡大しています。

 

シェアリングエコノミーが登場し、普及した背景には

インターネットの普及とIT技術の進歩があります。

今や誰もがスマホのようなデバイスを使用して

消費者が所有するモノや空間に関する情報を簡単に公開し

消費者同士で共有することができるようになり

さらにオンライン決済も安全に行えるようになりました。

その結果、シェアリングエコノミーのような

新たな発想に基づいたビジネスモデルが実現可能になったと思われます。

 

テクノロジーの進歩だけが

シェアリングエコノミーサービスを

これほどまでに急速に普及

拡大させた要因ではありません。

時代の流れや消費者のマインドの変化も

影響していると思われます。

 

第二次世界大戦後

アメリカのような海外の

先進国や高度成長期を迎えた日本は

経済成長とともに消費社会が進展し

人々はどんどん物質的に豊かになりました。

ですが、やがてそうした

『モノ消費』

の時代は限界に達します。

人々のモノへの所有欲が低下しはじめ

『モノを所有』することよりも

価値ある体験やサービスを求める

≪コト消費≫

へと、消費行動が変化してきました。

そこへ登場したのが

モノやサービスを所有せず

必要なときにだけ利用できるシェアリングエコノミーです。

 

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