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【セキュリティ対策】UTMとは?

UTMとは?

 

 UTMという言葉をご存じでしょうか?

 

 UTMとは Unified Threat Management の略で、日本語では「統合脅威管理」の意味です。

 

 ここでの統合脅威感管理とは、わかりやすく言うとネットワーク上の様々な脅威から守ってくれる、ということを意味します。

 

 インターネットにおける、複数のセキュリティ機能を統合させたもののことを指し、具体的言うと「ファイアウォール」、「IDS/IPS」や「アンチウイルス」「アンチスパム」、「webフィルタリング」などを統合させたハードウェアということになります。

 

 複数の機能を導入・管理していくには手間もコストも大きくかかってしまいますが、このUTMなら1つで済ますことができます。

 

 さらに、ネットワークの入り口であるゲートウェイに設置することによって、管理のしやすさと様々な脅威から会社を守ることの両立が可能になりました。

 

 

●UTMの種類

 

 大きく分けて「アプライアンス型」「クラウド型」に分かれます。

 

 簡単に言うと、アプライアンス型とは、機器を設置する方法で、クラウド型はUMTの機能を文字通りクラウド上で提供する方法です。

 

 今回は主に「アプライアンス型」について解説していきます。

 

 

●UTMの仕組み

 

 UTMの登場以前は、ファイアウォールやセキュリティソフトなどを1つ1つ搭載していきましたが、UMTはこれらを複合したものになりますので、手間やコストを削減できるといったメリットがあり注目されています。

 

 一般的なサイバー攻撃の手口として、あらゆる手段でマルウェアを感染させたり、DoSアタックといった連続的に膨大な情報を一方的に送り付けてサーバーをダウンさせる手口などが典型的です。

 

 その他、金融機関やAmazon、楽天などのECの偽サイトに誘導してクレジットカード番号などを抜き取る「フィッシング」や

 DNSサーバーやユーザーのコンピューターにDNSを改ざんする仕組みを勝手に作成し、ユーザーが正しいURLを入力しても、偽のサイトへ誘導されてしまう仕組みを作る「ファーミング」など様々な犯罪方法が開発されています。

 

 このような多岐にわたるリスクに対応できるのがUTMになります。

 

 近年では従来のファイアウォールやウイルス対策ソフトでは不十分になりつつあります。

 

 そのため、UTMの高度な監視機能による総合的なネットワークセキュリティが注目されるようになってきました。

 

 導入の相場金額は数十万円~数百万円のものもあるそうです。

 

 もちろん会社の規模によっても変動しますので、しっかりとお見積もりを取っていただくことが必要と思います。

 

 

導入時のメリット

 

複数のセキュリティ対策におけるコストと手間の削減

 

 ファイアウォールやIDS/IPS、アンチウイルスなど複数のセキュリティ対策を導入すると、運用にかかる負担は相当なものになります。

 

 

 しかし、UTMはこれらを統合したのものになりますので運用が楽になります。

 

トラブル時の対応がスムーズ

 

 例えば別々でセキュリティ対策を行っている場合、万が一サイバー攻撃などを受けた際には、どの部分で侵入を許したのか、どのセキュリティが正しく作動していなかった、などの検証・対策が必要になってくると思います。

 

 1つずつの検証をして、そのセキュリティ部門の問合せ先1件1件に問い合わせてとしていると時間がいくらあっても足りません。

 

 しかし、UTMを導入していれば連絡先は1か所で済みますし、最悪UMTの交換のみで対処できることが多いので、時間もかからず専門的な知識も特に要求されません。

 

 別々の所に問い合わせて、たらいまわしにされるよりは圧倒的に連絡回数も少なくなるので時間と手間を省くことができます。

 

・簡単に導入できる。

 

 UTMはほとんどの場合インストールなどせずに、機器を設置するだけで導入できます。

 

 工事も特に必要ないので、営業を長時間止めるということはしなくて済みます。

 

 セキュリティに関して詳しくない方で効率を重視する方でしたら導入を検討してみても良いかもしれません。

 

 

デメリット

 

故障時の影響

 

 UTM自体がダメになると、インターネットに接続できなくなる可能性があります。

 

 ネットワーク上の通信セキュリティをUTMのみに頼ることになりますので、トラブルの際の対応スピードがなるべく速いところを選ぶようにしましょう。

 

 

・セキュリティの機能が選択できない

 

 UTMは複合型のセキュリティになるので、自分に必要のないセキュリティが含まれている場合がございます。

 

 ですので、自社のセキュリティになるべく合った機能を搭載しているものを選びましょう。

 

・セキュリティの拡張や更新については確認しておく 

 

 例えば、このセキュリティのこれだけ交換したい(ウイルスバスターなど)際にはそのソフトだけを新しくすればいいのですがUTMの場合はそうはいきません。

 

 セキュリティを強化したい場合は、より強力なUTMを導入する必要があるため拡張性という点は個々の導入よりも劣ってしまいます。

 

 また、最新版へのアップデートも個々のものよりは遅い傾向にあります。

 

 

●最後に

 

 いかがでしたでしょうか。

 

 ウイルスや攻撃手段の増加によって対策も様々な手段が選べる時代になってきました。

 

 オフィスのセキュリティ対策も是非一度弊社にご相談ください!

 

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